僕自身大学に入ってから聞く音楽の幅は広がった方だと思うんですけど、やっぱり聞かず嫌いしてしまうもので。いざ聞いてみようと思うまでに時間がかかるアーティストは非常に多いです。
再生数多いし、よく名前も聞くしそうとう良いんだろうな、、、とようやく決心して聞いた結果やっぱ合わねぇなって思ったアーティストは星の数ほどいます。最近だと僕はあいみょんとかsunny car washとか微妙でした、個人的に。(勿論好きな人を否定するわけではないです)。
しかしながら、中々踏ん切りが付かなかったけどいざ聞いてみたらめっちゃいいやんってなったアーティストもいるわけで、さユりはそんな中の一つ。
人と違う感性・価値観に、優越感と同じくらいのコンプレックスを抱く“酸欠世代” の象徴=「酸欠少女」として、アコギをかき鳴らしながら歌う、21歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター。
自分らしく生きていく姿や居場所を探し、日々息苦しさを抱えながら過ごしている 10代〜20代の心情と共鳴する歌詞と、聴く者の心にすっと寄り添い、孤独を優しく抱きしめて希望を感じさせる歌声により、10代〜20代の男女を中心に絶大な人気を誇る新世代アーティスト。
出典:公式HP酸欠少女さユり公式サイトより
この紹介文を見ただけだとちょっと距離を置いてしまう感じ、わかりませんか?わかる人は友達になれそうです。酸欠世代とかいう謎の単語とか、「10〜20代の男女に絶大な人気」とか言われるとどうにも食指が動きづらいですよね。
そんなこんなで僕も最初は遠ざけていたんですが、たまたま行ったフェスのラインナップの一人だったので耳にする機会がありました。その時聞いたのがこの曲。
“酸欠少女”さユり 5thシングル『平行線』“ノイタミナ”アニメ&ドラマ「クズの本懐」ED - YouTube
編曲者はいるものの、作詞作曲は本人が担当しているらしく、弾き語りベースっぽいシンプルな曲ながら、めちゃめちゃ引き込まれる魅力のある曲です。
メロディもキーボードが入ったことで盛り上がりが増して魅力的ですが、個人的には歌詞の魅力が強いように思います。
こちらの記事で触れられているように、交われないもどかしさといつか交われるんじゃないかという希望を平行線で表した歌詞、リア充の陽キャにはとても書けないと思います。
酸欠少女 さユり デビューシングル 『ミカヅキ』“ノイタミナ”アニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」ED - YouTube
そういった歌詞つながりではこちらの曲も。
当の私は出来損ないでどうしようも無くて
夜明け夢見ては
地べた這いずり回ってるそれでも 誰かに見つけて欲しくて
夜空見上げて叫んでいる
逃げ出したいなぁ 逃げ出せない
明るい未来は見えない ねぇ
最後の方で多少希望の見える歌詞にはなるものの、終始卑屈に自らを「出来損ない」とか「サナギ」という風に表現しています。
僕の考える彼女の魅力は、こういったネガティブな歌詞を可愛らしいルックスや声で歌い上げているところにあると思います。
ネガティブな歌詞を歌うアーティストやメンヘラバンドは少なくないですが、これくらいのルックスを持ったそういうアーティスト、他にはいないんじゃないでしょうか。
小学6年のときに関ジャニ∞がアイドルにも関わらずバンドをやっていることに感心し、それからギターに興味を持ち購入する。中学2年のときには関ジャニ∞が自ら作詞・作曲をしていることに憧れ曲作りを始めた。
Wikipediaよりさユり - Wikipedia
調べてみたら彼女、音楽のルーツは関ジャニ∞だそうで。いったいどんな経験をすればズッコケ男道を転がり落ちたような曲を作れるんですかね?
不思議な魅力を持った2.5次元パラレルシンガーソングライター、さユり。是非皆さん、聞いてみてはいかがでしょうか?
ちょっと短いですが今回はこの辺で。
今月は10本目標に書くので、お付き合いを。